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作戦のために自宅に籠って、早いもので3日目。

結婚してからは身も心も嫁一筋だったせいか、彼女の作り方を忘れてしまってる。

 

こんなことでは一生独身じゃないか。

情けないと思いつつビールは順調にのどを通り過ぎる。

 

・・・若い頃の自分はどんな感じだったのだろう?

 

気付けばアルバムに手が伸びていた。

これを開くのは2年ぶりか。

 

というのも、アルバムには元嫁も写っている。

できれば見たくないのである。

 

しかし背に腹はかえられぬ。

めそめそするよりも未来の彼女なのである。

 

30年前の自分と久しぶりの再会。

自慢になるかもしれないが、当時の私はモテた。非常にモテた。

今では見る影もない。認めたくないな。

髪には白いものが混ざり、毎晩無添加の髪染めシャンプー

愛用するようになった。

あの頃に戻って嫁以外の女性と人生をやり直せたら、なんてくだらない妄想とも願望ともとれる感情が脳内を支配する。

 

いかんいかん、ビールだ!もっとビールだ!!

 

でも冷静になって考えると、この頃の写真に一緒に写ってる女性も自分と同じくらいの年齢なんだな、と思う。

 

彼女たちは一体どうなってるんだろう?何だか急に会いたくなってきた。

 

連絡先は当然分からない。でも名前はしっかり憶えている。

男とはそんな生き物だろう。

 

昔なら連絡先が分からずにやきもきしてしまっただろう。

でも今は2017年。Facebookを駆使すれば連絡を取ることなんて容易いのだ。

 

検索してみると、ほぼ百発百中でヒットした。心のニヤニヤが止まらない。

時々表情として漏れ出てしまったのは言うまでもない。

 

さて、誰にコンタクトを取ってみようか。

嫁と関係が近い子はやめておこう。事実がどうであれ、嫁の味方になっていそうだし。

 

そんなことを考えながら自分が好きだった女の子、自分を好いてくれた女の子を中心に現在の写真をチェック。

 

やっぱり自分と同じような年齢だけに相応に年を重ねているなぁと思っていると、ひとりの女性が目に留まった。

 

どう見ても30代に見える。これが世にいう美魔女というやつか。近いところにこんな人がいるもんだな。

 

・・・そんなことを思っていたところまでは覚えていた。

どうやら飲みすぎてそのまま寝てしまったらしい。

 

さて、これからどうしようとiPhoneをチェックすると、メッセージが入っていた。

知らないアドレスからだ。

 

「おはようございます。久しぶり!急に連絡もらってびっくりしちゃった。何だか懐かしいし、今度会わない?」

 

寝ぼけて覚えていなかったのだが、どうやら連絡を送っていたらしい。

 

これは期待して良いのだろうか。男は期待するものなのだ。